最近、「eスポーツ大会の賞金は高額」という話題をよく見かけますよね。
もちろん、大会は大小さまざまですし、ゲームタイトルによって賞金額も変わってきます。
しかし、実際に、驚くような金額を掲げている大会も存在します。
では、その賞金ははいったいどこから出ているのでしょうか?
今回はその気になる出所や、高収入プロゲーマーになる方法についてまとめてみました!
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eスポーツの賞金額が凄い!億を超えることも...
まずご紹介したいのは、eスポーツ大会の賞金額について。
「高額」、「億を超える」なんて話もたびたび耳にします。
これまで開催された中で賞金がもっとも高額だったのは、2017年にアメリカ、シアトルで開催された「The International 2017」という大会で、ゲームタイトルは『DOTA 2』でした。
18チーム、90人が参加したこの大会の気になる賞金総額は、驚きの約27億円!
優勝賞金はなんと約12億円にも上ります。
ちなみに、賞金は18位まで支払われたため、大会に参加した全員が賞金を受け取りました。
なお、各順位の賞金は下の表のとおりです。
順位 | 賞金額 [円] |
1位 | 約11億9,400万 |
2位 | 約4億3,400万 |
3位 | 約2億8,500万 |
4位 | 約1億9,000万 |
5~6位 | 約1億2,200万 |
7~8位 | 約6,700万 |
9~12位 | 約4,000万 |
13~16位 | 約1,300万 |
17~18位 | 約600万 |
(1$ = 110円として計算、10万円以下切捨て)
このゲームは、5 vs 5で戦うシステムなので、賞金額を独り占めできるわけではありません。
スタメンや補欠、監督やコーチなど、上位チームほどメンバーが充実しています。
このため、仮に10人だったとすると、優勝賞金は1人1億円はもらえることになるのです。
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eスポーツの大会の賞金ってどこから出てるの?
では、このような高額の賞金はいったいどこから出ているのでしょうか?
基本的には、次の3つがあげられます。
①ゲーム開発会社
②主催者
③スポンサー
ゲーム開発会社が出資する場合、そのゲームの広告にもなるので、賞金額は高額になる傾向があります。
また、eスポーツ団体などが主催者として出資する場合、その団体の規模などによって賞金額はまちまちです。
また、有名なゲームや、視聴者が多く見込めそうな大会には、スポンサーがつきます。
スポンサーが大きかったり、数が多かったりすると、その分賞金額に上乗せされるのです。
過去、スポンサーとしてeスポーツ大会に出資した企業としては、「Google」、「YouTube」、「コカ・コーラ」などがあります。
また、2017年には、「メルセデス・ベンツ」もスポンサー契約し、優勝者にベンツをプレゼントするなどしました。
そのほかに、独自の方法で賞金を高額にしている大会もあります。
これまでに開催されたeスポーツ大会の合計賞金額がもっとも高いゲーム、『DOTA 2』の公式大会です。
この大会では、ゲーム中で大会の観戦チケットを販売しています。
この売り上げの一部を、賞金額に上乗せしました。
チケットを購入すると、大会の様子をゲームで視聴できるだけでなく、プレイ中に使用できる限定アイテム(スキンやモーション)を手に入れることができます。
これによって、大会自体に興味がない人も、限定アイテムを目的にチケットを購入しました。
ちなみに、この大会のベースとなる賞金総額(チケット売り上げの上乗せ前)は、1億7,600万円でした。
しかし、チケットが飛ぶように売れたことで、最終的に、15倍以上の27億円となったのです。
なお、この公式大会は毎年行われており、開催のたびに最高額を更新し続けています。
2018年の大会、どうなってしまうのでしょうか...
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高収入プロゲーマーになりたい!
そんなeスポーツの賞金事情を知ると、「自分も高収入プロゲーマーになりたい!」と考えてしまいますよね。
私はヒマさえあればそんな妄想をしています...
では、どうすればプロゲーマーになれるのでしょうか?
方法はいくつかあります。
まず、大会に出場し、好成績を残す方法。
大会が大きければ大きいほど、自分の名前を世に知らしめるチャンスです。
何度も優勝しているとスポンサーがつき、晴れてプロとなれます。
契約内容によっては、毎月給料を支払う、海外大会への出場時に渡航費や宿泊費を出すなどしてくれます。
スポンサーだけでなく、すでに活躍しているプロチームから声がかかることもあります。
プロチームは、個人ではなくチームでスポンサーと契約していますが、メンバー全員が同じゲームをプレイするとは限りません。
チーム内で得意なジャンルのゲームを担当するなど、バラバラに活動することも多いです。
ほかの方法として、動画配信をするというものもあります。
大会にあまり出場していなくても、動画でうまいプレイを披露し続けると声がかかることもあるのです。
ただし、最近は実況プレイ動画の数が非常に多いため、ほかの実況者に埋もれてしまうこともよくあります。
また、この方法の場合、「プロゲーマー」というよりも、「実況」や「解説」という立場に近いかもしれません。
実際、日本人にも、この方法で大会の解説役として活躍することになったプレイヤーがいます。
どちらにせよ、「ゲームをプレイすること」、「プレイを多くの人に見てもらうこと」が重要です。
簡単に思えるかもしれませんが、実はとても努力や忍耐が要ります。
色々なゲームをプレイするのも大事ですが、ひとつのタイトルに絞って極めるくらいの気持ちが必要です。
また、動画などをあげても、なかなか見てもらえなかったり、上達途中だと「へたくそ!」などと叩かれることもあります。
それでも継続していくだけの根気を見せなければいけません。
ようやくプロになれたとしても、ゲームが「仕事」になってしまうため、楽しむ余裕がなくなってしまうこともあるでしょう。
お金をもらっているので、ふざけたプレイをすると怒られてしまったり、契約を切られてしまうこともあります。
しかし、それでもめげずにゲームと向き合うのが「プロゲーマー」なのではないかと思います。
きびしい道のりかもしれませんが、好きなゲームを仕事にする夢があるのなら、あきらめずにがんばって欲しいところです。
eスポーツ大会の賞金まとめ
eスポーツ大会の賞金が、思いのほか高額であることがわかりました。
もちろん、大会によっては優勝賞金が100万円ほどのこともあります。
しかし、そういった場に何度も出ることで、高額賞金の大会へ近づいていくものだと思います。
高収入プロゲーマーとなるためにも、まずはゲームをやりこみ、手近な大会から世界を目指してみてはいかがでしょうか?