インタビュー、大会レポ、訪問記事

 

こんにちは!ここ最近、各地方や各都道府県にeスポーツカフェやeスポーツ連合、イベントなどが頻繁に開催されていますよね。

そんな地方のeスポーツ活性化につなげた第一人者を御存知でしょうか?

その方のお名前は筧 誠一郎さん。

なんと13年前からeスポーツに注目しており、日本のeスポーツ第一人者といっても過言ではない方なのです。

筧 誠一郎さんのプロフィール

筧 誠一郎

1960年東京生まれ。成城大学法学部卒業。eスポーツコミュニケーションズ代表、東京都eスポーツ連合会長、日本eスポーツリーグ代表、eスポーツマガジン監修。

1983年電通に入社し、おもに音楽・ゲームを中心としたエンタテインメント事業に従事。2006年にeスポーツの存在を知り、その魅力と可能性について全国の企業・大学・官公庁などで講演。2010年電通を退社し、様々なeスポーツイベントやe-sports SQUAREなど、eスポーツ施設のプロデュースを行う。

2016年にはeスポーツコミュニケーションズ合同会社を設立し、全国フランチャイズチーム総当たりによる「日本eスポーツリーグ」を主催。 2018年に芸能事務所対抗の「eスポーツスターリーグ」開催。また、日本初のeスポーツ専門ムック『eスポーツマガジン』(白夜書房)にも携わっている。

eSC(eスポーツコミュニケーションズ)URLhttp://www.esportscom.jp

筧さんのTwitterアカウントhttps://twitter.com/miximouse

著書

『eスポーツ論 ゲームが体育競技になる日』出版社: ゴマブックス

『eスポーツ地方創生 ~日本における発展のかたち~』出版社: 白夜書房

 

今回はその筧さんにeスポーツマニアが直接インタビュー!

全国高校選手権で話題の国体、それに伴う地方活性化×eスポーツのヒント、続々と増えるeスポーツ部の課題などなど、とても親切にお答えいただきました。

 

話が盛り上がりましたので、

に分けています!興味深いご意見をいただいたので、是非最後までお付き合いください。

早速筧さんへ2019年10月に開催される"茨城国体"について伺ってみましょう!

茨城国体でのeスポーツ開催で得られるものとは?

出典:http://culture-ibaraki.jp/esports2019/

ーーー筧さんこんにちは!2019年10月4日,5日,6日、茨城国体への注目が集まりますね!

筧さんから見て茨城国体でのeスポーツ開催はどのような意味を持つとお考えでしょうか?

今回の茨城国体でのeスポーツ開催は城国体事務局はもちろん、全国サッカー協会という権威ある団体がついているというのがとても強いと思います。

これが「日本eスポーツ連合がやっています!」となるとそれほど話題にならないイベントになっていた。

茨城県の大井川知事は元ドワンゴ出身ということで、話題性を何か作らないといけないという問題意識の中で、eスポーツをうまく活用していただいたし、素晴らしいことだなと思います。

※大井川知事がeスポーツ開催した理由についてはこちらで詳しくまとめてあります。→

そして上記のようにeスポーツが信用におけるものになってきたということ、各地方のeスポーツ代表を出そうという形で盛り上げようという方達も多くいるので、非常に良い流れですね。

 

ーーー国体の中でも今までで一番の盛り上がりになりそうです。

そうですね。ここ何十年、何年の間で一番の話題性になっているんじゃないですか。

ただ国体は国内eスポーツの知名度を上げるというよりも、地方自治体・高校でeスポーツをやるという、eスポーツの正当性と実績が取れると思うんです。

茨城国体で、eスポーツが地方に与える影響とは?


ーーーeスポーツへの信頼が上がるキッカケになるということですね。

今回の茨城国体の取り組みは地方活性のヒントに繋がっていくと思うのですがいかがでしょう?

まず、地方の抱えている一番の問題は若者が全部東京などの都市部に流れていること。要は東京に行かないと面白いものがない。

先日、人間観察モニタリング(TBS)っていう番組を見ていたんです。奥さんが出産を機に長野を離れて旦那さんの働く東京に上京したんですけど、友達もいないから塞ぎこんじゃって。

そこで吉高由里子さんがサプライズで登場してその時に奥さんが感動して言った言葉が「やっぱり東京すごいわ、東京すごいわ」って。

だから突然鶴瓶の家族に乾杯がロケでやってきたりとか、田舎ってその話題で一年もつんですよ。そのくらい刺激や変化がない。

 

ーーーあー!それはわかりますね!下手したら三年くらい持ちます(笑)。知名度の低い芸能人でさえ1年は持つかもしれません(笑)。

(※eスポーツマニアの1人は鹿児島県出身。サンシャイン池崎の実家の近く。セブンイレブンが初めてオープンした時には目新しさで行列ができるほどの田舎。)

でしょ?(笑)

ついこの前某ホテルのラウンジに武井壮さんが来てたけど、東京では「この前、武井壮さんを見かけたよ」という感じですよね。下手すると誰かに言うのも忘れるぐらい。

あれが田舎に来ていたらえらい騒ぎ。そういう刺激がないから都市部に流れてきてしまう。これはしょうがないことだよね。

もちろんその手立てとして、bリーグとか、地方球団ができるとか、なんとかここの地元で頑張って、何かやりましょうっていう対策はできつつあります。

けど運動系じゃない人たちって何やるかっていうと囲碁将棋くらいしかないし、積極的に子供がやるものではないよね。

「んじゃあ子供って何やってるの?」ってなるとやっぱりほぼゲーム。ゲームって一度もやったことがないって子供はもはやいないわけで、今のデジタルネイティブの子供達からすれば一番親近感がある。

 

ーーーしかもゲームは簡単に全国と繋がれますよね。

そう。けどやっぱりeスポーツも結局、一番楽しいのはコミュニティなんですよ。

もちろん「俺は1人でやってたいんだ」っていう人もいるけども、人と会ってやるっていうのが実は楽しくて。

FPSのレジェンドプレイヤーの”noopo”さんがいい例だけど、学校に行くよりゲームコミュニティでプレイするのが楽しくて、大会に参加してみたら意外に自分が強いことがわかって、そこから更に活躍するようになる。そういう選手は全国にいると思うんです。

eスポーツ×地方で最も重要なこと。

ーーー地方のeスポーツ活性化のためには何が必要なのでしょうか。

アメリカは各町ごとにいくつものバスケットボールのゴールがあって、その環境があるおかげでアメリカはバスケ競技者人口世界一になっている。

だから僕はずーっと昔から言ってるけど、立派な施設じゃなくていいからとにかく『日本全国にeスポーツができる場所を作りましょう』っていうこと。

そういう人と触れ合える場所っていうのを田舎にもどんどん作ってあげて、子供たちが通って、ゲームをコミュニティでやることの楽しさを覚えてくれたらなと思いますね。

地元でそういう楽しい場所があって、チームを組んで、オンラインで簡単に鹿児島のチームが北海道のチームと戦いましょうっていうのがeスポーツは実現可能じゃないですか。

それが発展していくとプロチームの下にユースができて、その下にスクールができて、ピラミッドが完成する。

そこで「地元の知っている子が大会出るから応援しよう。」みたいに運動会を応援するように親やおじいちゃんとかおばあちゃんがeスポーツの大会へ応援に来るわけです。

こういう取り組みが日本の地方活性に絶対つがなると思う。

逆に東京一極集中型だと日本は沈没します。

 

ーーーまずは日本全国の公民館にプレステやスイッチを置くなど、地方からの小さな取り組みでも良いかもしれませんね。

そうです、そうです。例えばブラジルやドイツがサッカーが盛んな理由って、行政が場所/支援を用意しているからあそこまで伸びてるんです。

ブラジルの輸出産業の一つってサッカー選手なんですよ。貧民層の子供にご飯とか生活を色んな面でサポートして、その中から「これだ!」ってやつをピックアップする。

そしてその選手が海外で高く売れて、育成したクラブにお金が入るんです。生活の近くやビジネスとしてのサッカーが身近にあるんです。

 

ーーー行政が入ることによって、全国のeスポーツ環境がきっちり回るということですね。

そうです。日本のスポーツビジネスのダメな点は行政が入らないから。グラウンドだけ用意してあとは管理しておしまい。それじゃあダメなんです。

もっと”地域の文化としてのスポーツ”を根付かせるために、ちゃんと取り組まなきゃいけない。

日本のいくつかの有名チームが海外に挑戦しながら差を一生懸命差を縮めようとしてくれているのに、お隣の韓国や中国では行政を巻き込んで子供のうちからガンガンeスポーツに取り組んでいる。

ただでさえ日本は海外に比べて差があるのに、このままだと離れっぱなしです。実力のある日本のeスポーツ選手やプロゲーマーはイチローとか松井秀樹みたいに戻ってこなくなっちゃう。

だから行政がスポーツ文化を広める契機にeスポーツっていうのを使ってほしい。eスポーツは野球やサッカーのプロチーム作るとかっていうのとは話が違って、低予算でできるから自治体や地方団体もお金を出しやすいわけです。

僕はいくつかのプランやモデルケースで試みをして、それをいろんな地方でできるといいなと思っています。

 

ーーー筧さんといえば勝浦モデルや富山モデルといったeスポーツを使った地方創生の第一人者です。あのようなモデルケースが広まればいいですね。

※勝浦モデル:筧さんが千葉県勝浦市で行われたeスポーツイベントをバックアップをした事例。予算4万円の中で筧さんはeスポーツコミュニケーションズで全面的にバックアップを行なった。

勝浦とかね、本当に良い例だと思うんです。

それこそ千葉県の中で人口減少率が下から二番目ですよ。三年前に市の中から高校が無くなって、過疎で合併せざるをえない状況で、子供達もいなくなって、そういったところを改善するためにeスポーツを機会の一つとして使ってくれたのが嬉しいなと思って。だから全面協力したんですよ。

あの時も恐る恐るだったんだよね。「ゲームかよ」っていう声もあったけどそこに至るまでは勝浦市役所の2人の方が商店街を回ってくれて、更に市議会議員の方で理解の深い方もいて、ずっと閉まってた店舗のシャッターを開けてもらって、電気だけ通して、それで成功したんだよね。

だからこういうのは一足飛びで行くわけではないから、3年くらいかけるくらいでゆったりしたペースでスタートしていってもいいと思うよ。

 

ーーー地方の行政も具体的に何をすれば良いのかっていうのをわかっていない、だから市長なんかも「少子高齢化を改善する!」って何年言うんだろうって言う感も否めません。

日本が少子化に転がり始める時とフランスが少子化に転がり始める時って同じだったんですよね。だけどフランスはきっちり対策したからV字で回復した。

「それに対して日本は何をやってんだ?できるはずじゃない!」っていう感じも否めないし、実際何も手を打っていない。

だから若い子や俺らみたいなのが提案しなければいけない。火を付ける人がいればいいんです。

だって地元の子たちがかわいそうだもん。そりゃ逃げちゃうよっていうね。

俺らが新しい場所やものを作ってあげて、住みやすい場所を作ってあげないといけないんだよね。

 

ーーー地元でくすぶっている若者は話をしてみるだけでもいいのかもしれません。

話をすることこそが重要です。今までみたいにずーっと砂に水まいてきたわけではなく、富山や勝浦のように、eスポーツを使った成果が出てきてるっていうのが大きな糧があります。

 

ーーーeスポーツで町興しや地域でeスポーツイベントを開催しようとしている若者に向けて、何か筧さんなりにアドバイスはありますか?

eスポーツ関連でイベントをやるなら他と同じではなく、どんなに小さなことでも良いから"日本初"を心がけてもらいたい。

僕が日本初にこだわるのはそのほうが話題性、記事注目が集まるからです。

MXテレビでeスポーツMaXを立ち上げたのも日本初eスポーツ番組っていうのにこだわりましたし、e-sports SQUAREも僕のコンセプトを受けた日本初の専用施設なんです。

これまでに僕が今まで話したような取り組みとかで、eスポーツが地方活性に繋がる事例を行政が理解してくれたらやりようはいくらでもある。

そうやって日本を創生していくわけです。私の書いた『eスポーツ地方創生 ~日本における発展のかたち~』で書いた『地方創生』っていうのはまさにこういうことなんです。

 

続き
→茨城国体に伴う、eスポーツの部活動の問題点とスポーツについて

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