FPSをプレイしていると、「キルレ」や「キルデス比」なんて言葉をよく耳にします。
では、これらはいったいどのような意味なのでしょうか?
この記事では、キルレの計算方法や平均値、確認の仕方について紹介します!
FPSのキルレやキルデス比ってなに?計算方法や平均値は?
FPSをプレイしていて、「お前キルレ低いじゃん!」とか言われたことはありませんか?
なんとなく強さを表していそうだという雰囲気はわかりますが、実際はどのような意味なのでしょうか。
キルレは「キルデスレート」の略です。
レートは「割合」や「比率」という意味の英語なので、「キルデス比」なんて言い方をする場合もあります。
ゲーム中では、「K/D」と書かれていることも。
これは言葉の通り、キル(殺した数)とデス(殺された数)の割合を意味します。
具体的な計算方法は下の式の通り。
キルデスレート = キル数 ÷ デス数
例えば、1ゲームのスコアがキル数10、デス数5の場合、キルレは10÷5で2.0となります。
※仮にデス数が0の場合、ゲームによって「キルレが表示されない」「0を1として計算する」などの方法がとられる
このため、キルレが高い=少ないデスで多くの敵を倒せる→強い、と判断されるわけですね。
逆にキルレが低いプレイヤーは、敵を倒すだけの技術が低い、初心者プレイヤーとみなされがちです。
FPSではよく、「キルレが1.0を超えると初心者卒業、2.0でそこそこのプレイヤー」と言われています。
とはいえ、かなり高いレベルの話であり、そもそも1.0を超えるのもかなり大変なんですけどね...。
キルレの確認方法はどうやるの?
では、キルレはどうやって確認すればいいのでしょうか?
キルレには、「1ゲーム」と「アカウント」の大きく分けて2種類があります。
「1ゲーム」は、1回の対戦結果から計算するもの。
ゲームスタートから、勝敗が決定するまでの間で発生したキルとデスで評価されます。
ゲームによりますが、この計算は常時行われている場合が多く、ゲームの最中にコロコロ変わります。
1回死ねば下がりますし、1回殺せば上がるわけですね。
このスコアは大抵、ゲーム中にスコアボードを見ることで確認できます。
スコアボードは初期設定の場合、キーボードの[Tab(タブ)]キーを押すことで表示。
スコアボードには、「ゲームに参加しているプレイヤー名」「各プレイヤーのランクや役職」、そして「キル数」、「デス数」、「キルレ(K/D)」などが書かれています。
ここを定期的に確認することで、自分の現在のキルレだけでなく、キルを多く稼いでいる要注意プレイヤーや、味方のうまいプレイヤーを把握することができるわけですね。
一方、「アカウント」のキルレについては、ゲームのトップ画面(ロビーと呼んだりもする)の「アカウント」や「プレイヤー」といった部分に表示されることがほとんどです。
こちらは、そのアカウントで稼いだスコアの合計値からキルレを計算しています。
つまり、初めてプレイしたときのスコアから、今現在までのスコアを使用するということです。
このため、初心者期間が長かった(しょっちゅう死んでいた)場合、上達後もなかなかキルレが上がらないという場合もあります。
例えば、アカウントのキルレが0.5だったとします。
しかしこの内訳は、キル数100、デス数200でした。
この場合、「初心者卒業」と言われるキルレ1.0を目指すためには、1度も死なずに100回キルを取る必要があります。
正直、プロでも現実的な数字ではないですよね。
もし仮に、1ゲームで5キル2デスを達成し続けたとします。
これは、「1ゲーム」のキルレが2.5というなかなかのスコアですが、これでも上の例における「アカウント」のキルレを1.0に持っていくためには、34回プレイしなくてはいけません。
キルレの上げ方は?気にしないほうがいい?
このように、キルレは1度大きく下がると、上げるのにとても苦労します。
では、どうやったらキルレを上げることができるのでしょうか?
1つ目の方法は、「初プレイからキルレを下げない」というもの。
最初から多くのキルを取り、逆にデスを最小限に抑えれば、キルレは必然的にどんどん上がっていきます。
...まったく現実的じゃないですねw
そもそも、最初からそんなスコアが出せるプレイヤーは存在しません。
初プレイと言いながら、高いキルレを出すプロプレイヤーなどは、そもそも「FPSそのものを何度もやっていた」からこそのスコアと言えます。
FPSの初心者であれば、最初のうちはキルレが低くて当たり前。
キルレを下げたくないあまり、スナイパーで芋(安全な場所でひきこもること)をしていても、チームに貢献できませんし、いざ前衛職に就いたときに結局ボコボコにされるだけです。
キルレを上げるもう1つの方法は、「上達後にアカウントを作り直す」というもの。
「アカウント」のキルレが気になる場合は、「1ゲーム」のキルレが1.0をコンスタントに超えられるようになった時点で、別のアカウントを使うという手があります。
こうすれば、初心者だったころの黒歴史をなかったことにして、新アカウントでは最初から高いキルレを残すことが可能。
ただし、最近のゲームは複数アカウントの作成を禁止していたり、長く続けることで入手できるアイテム(スキン等)などもあるため、注意が必要です。
そもそも、「キルレ」は1つの目安に過ぎません。
確かに、少ないデスで多くのキルを取るプレイヤーはうまい、と評価されます。
しかし、メディックといった回復系の役職を好むプレイヤーなどは、キルがあまりとれず、逆に殺されることが多いためキルレは低くなりがちです。
しかし、チームにとっては欠かせない重要な存在であり、「そういった役を進んでやっていたためにキルレが低くなってしまった」というプレイヤーも大勢います。
ゲームのルールなどにもよりますが、目標によってはキルよりも優先すべき行動があるかもしれません。
つまり、「キルレはあくまで、1つの目安」でしかないことを覚えておいてください。
上でキルレを上げる方法として、アカウントを作り直すことを紹介しましたが、個人的にはまったくオススメしません。
確かに、うるさいプレイヤーになんやかんや言われることがあるかもしれませんが、気にしないのが一番です。
アカウントのキルレが低くても、1ゲームのキルレで「今」の腕前を見せつければいいだけ。
それでも絡んでくるやつは、放っておくに越したことはありません。
FPSで上達するコツは、何より「楽しむこと」だと考えています。
キルレを上げることに躍起になっては、ゲームを楽しむことができなくなってしまう可能性があります。
であれば、1度キルレのことは忘れて、ひたすらに楽しんでみてください。
そうしてプレイしていれば、気づいた時にいつの間にかキルレが上がっているかもしれません。