近年、eスポーツが徐々に注目されてきていますよね。
その理由のひとつは、なんといっても莫大な賞金額。
人気のゲームや視聴者が多い海外の大会だと、優勝賞金はなんと億単位にもなります。
そんな気になるeスポーツの賞金について、2018年までの大会別、ゲームタイトル別のランキングをまとめました!
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【大会別】eスポーツ賞金ランキング2018!
では早速、2018年までに開催されたeスポーツの、大会別賞金ランキングを見てみましょう。
順位 | 大会名 | 開催地 | ゲームタイトル (ハード) | 優勝賞金 [円] | 賞金総額 [円] |
---|---|---|---|---|---|
1位 | The International 2017 | アメリカ,シアトル | DOTA 2 (PC) | 約 11億9,000万 | 約 27億1,000万 |
2位 | The International 2016 | アメリカ,シアトル | DOTA 2 (PC) | 約 10億 | 約 22億8,000万 |
3位 | The International 2015 | アメリカ,シアトル | DOTA 2 (PC) | 約 7億2,000万 | 約 20億2,000万 |
4位 | The International 2014 | アメリカ,シアトル | DOTA 2 (PC) | 約 5億5,000万 | 約 12億 |
5位 | League of Legends 2016
World Championship |
アメリカ,ロサンゼルス | League of Legends (PC) | 約 2億2,000万 | 約 5億5,000万 |
※1$ = 110円として計算 100万円以下は切り捨て
1位の優勝賞金は、驚きの約12億円です。
また、1~4位を『DOTA 2』が独占しました。
このゲームの賞金が高額なのには理由があります。
『DOTA 2』では、ゲーム内で大会の観戦チケットを販売しており、その売り上げの一部を賞金額に上乗せしているのです。
大会の様子はネット上でも生配信されますが、観戦チケット(バトルパス)を購入すると様々なメリットが得られます。
例えば、
・ゲーム中のキャラクターの見た目(スキン)を変更できるようになる
・限定のモーションを入手できる
・大会の試合をゲーム内で観戦できる
などがあります。
「ゲーム内で試合を観戦できる」といわれてもピンと来ない人がいるかもしれません。
これは、サッカーで例えた場合、「TVで見る」のか「スタジアムで見る」のかの違いに近いです。
生配信では、盛り上がっている場所しか見ることができません。
しかしゲーム内観戦では、自分の見たい場所や、各プレイヤーがどのような操作をしたのか、といった細かい部分まで視聴できます。
また、大会自体にそこまで関心がない人も、限定スキンを手に入れるためにチケットを購入します。
このため、チケットが飛ぶように売れ、世界最高額の大会賞金となりました。
このように、eスポーツの賞金は、かなりの高額であることがわかります。
ネットやニュースでは、この賞金額ばかりが注目されているため、あたかも全額を独り占めできるかのように思ってしまいがちです。
しかし実際のところ、例え優勝しても、賞金を1人が受け取れるケースは多くありません。
というのも、『DOTA 2』や『League of Legends』は、5 vs 5のチーム戦です。
そのため、最低でも5人で山分けする必要があります。
「最低でも」と書いたのは、実際にはもっと多くの人で分ける場合がほとんどだからです。
eスポーツは、名前のとおり「スポーツ」なので、ほかの種目と同じように、様々な役割を持った人がいます。
例えば、スタメンが体調不良の場合を考えて、当然「補欠」要員が必要です。
また、チーム全体をまとめたり、戦略を指示する「監督」や、メンバーのスキルを上達させるための「コーチ」がいるチームもあります。
大会で上位に入るチームほど、これらのメンバーが充実しているため、決して12億円を独り占めできるわけではないのです。
とはいえ、仮に10人のチームで均等に分けたとしても、1人1億円はもらえますので、夢のある話なのは間違いありませんよね。
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【ゲームタイトル別】eスポーツ賞金ランキング2018!
次に、2018年までに開催された大会の賞金額を、ゲームタイトル別に合計した累計賞金ランキングの紹介です。
順位 | ゲームタイトル (ハード) | 賞金累計額 [円] | 参加プレイヤー累計数 [人] | 開催大会累計数 [回] |
1位 | DOTA 2 (PC) | 約 158億5,000万 | 2,581 | 959 |
2位 | Counter-Strike: Global Offensive (PC) | 約 64億8,000万 | 9,938 | 3,384 |
3位 | League of Legends (PC) | 約 59億4,000万 | 5,578 | 2,091 |
4位 | StarCraft Ⅱ (PC) | 約 29億9,000万 | 1,787 | 4,993 |
5位 | Heroes of the Storm (PC) | 約 15億8,000万 | 1,091 | 416 |
※1$ = 110円として計算 100万円以下は切り捨て
1位は言うまでもなく『DOTA 2』です。
先ほど紹介したチケットの売り上げを上乗せする方法もあって、開催した大会が少ないにもかかわらず、2位にダブルスコアをつけています。
3位の『League of Legends』、5位の『Heroes of the Storm』と同じく、ジャンルはMOBA(Multiplayer online battle arena:マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)です。
MOBAは、高い戦略性と息のあったチームプレイが魅力のゲームで、プレイしても観戦しても飽きることがありません。
5 vs 5のチーム戦ですが、選べるキャラクターが100体以上(『Heroes of the Storm』は80体)と多く、購入するアイテムやスキルのレベルを上げる順番など、知識と経験を要求されるジャンルです。
このため、始めるには多くのことを覚えなければなりません。
しかし、一度ハマると、何時間でもプレイできてしまうほどの魅力があります。
私もその1人で、『Heroes of Newerth』(累計賞金ランキング21位)というゲームを5年間ほぼ毎日プレイしていました。
そんなジャンルなだけに、大会も非常に人気で、高額賞金を狙う世界各国のプレイヤーが、熱い戦いを繰り広げています。
2位は、上位の中で唯一FPS(First Person shooter: 一人称視点シューティング)の『Counter-Strike: Global Offensive』です。
20年近く前にリリースされたCounter-Strikeシリーズは、単純なルールでプレイしやすいことなどから、長い間多くのプレイヤーに愛されてきました。
FPSはこれまで数多く作られたことから、最近では特殊な設定や複雑な操作が当たり前になっています。
そんな中、「テロリストチーム」と「対テロチーム」に分かれて拠点を攻防する『Counter-Strike: Global Offensive』は、見る側にとっても明快でわかりやすい作品です。
大会ごとの賞金額は高くないものの、開催回数が多いことで2位にランクインしました。
4位の『StarCraft Ⅱ』は、大会では比較的珍しいRTS(Real-time Strategy:非ターン制戦略ゲーム)です。
1 vs 1で、軍隊を作り、自分の陣地を守りながら相手を攻めます。
このゲームでは、いかに早く自分の軍隊を大きくするかがカギです。
ゲームの終盤では、お互いのプレイヤーが、それぞれびっくりするような数のユニットを同時に操作するため、激しい戦闘が繰り広げられます。
その激しさは、古いPCで見たときにフリーズを引き起こすこともあるほどです。
ランクインしたほかのゲームと違って1 vs 1のため、優勝賞金を独り占めできるのが特徴といえます(2017年の優勝賞金は約3,000万円)。
eスポーツ賞金ランキングのまとめ
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eスポーツの賞金ランキングについて、いかがだったでしょうか?
誰でも気軽に始められるため、ライバルは非常に多いですが、高額の賞金はとても魅力的ですよね。
私はFPSが好きですが、AIM(命中率)が信じられないほど低いので、大会は夢のまた夢です。
MOBAだったら長くやっているし、少しなら可能性はあるかな?などと妄想しています。
・・・そのためには、プレイしてくれる仲間を探さないといけませんが。
これを読んで興味を持った人がいたら、ぜひ大会を目指してがんばってみてください!