先日、パワプロで一気に36人のプロゲーマーが誕生しました。
ほかのゲームタイトルでも、積極的にプロを認定するなど、eスポーツ業界がアツくなってきています。
これに伴って、競技人口も大きく拡大しているのではないでしょうか?
そこで、eスポーツの日本における競技人口や、世界ランキングを調べてみました!
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eスポーツの日本における競技人口!過去〜2018年現在の推移
引用:総務省
まずは、日本のeスポーツ競技人口の推移です。
とはいえ、「eスポーツの競技人口」として正確なデータは調査、公開されていません。
・どのゲームタイトルがeスポーツに該当するのか?
・「競技人口」は、プロの人数?大会に出場できるレベルの人数?
など、あいまいな部分があるためです。
現在の日本では、「ゲーム」のプレイヤー人口は伸びているといえます。
ゲーム雑誌「ファミ通」の調査では、約8万人へのアンケートで、およそ4,400万人が何らかのゲームをプレイしている、と試算されています。
ざっくり解釈すると、日本人の2人に1人はゲームプレイヤーということです。
スマートフォンの普及によって、幅広い年代層がスマホゲームをプレイするようになったことから、このような結果になりました。
家庭用ゲームは、全盛期に比べると売り上げが伸び悩んでいます。
そのため、人口は、全体の40%ほどに落ち着いています。
また、PCゲームの人口は約20%と、日本であまり普及しているとはいえません。
PCゲーマーの私からすると、寂しい限りです。
ほかのゲーム媒体に比べると、「暴力的」「グロテスク」などの表現が多いからでしょうか?
そう考えると確かに、子供にやらせたいと思えるタイプではないかもしれませんね。
一方のスマホゲームは、「無料」「気軽」「ジャンルが多い」など、様々なメリットによってユーザー数を伸ばしています。
しかしこれらは、あくまでも「ゲーム」の人口です。
「eスポーツ」となると、もう少し絞られるでしょう。
eスポーツに選ばれるゲームには、
・PCゲームに多い
・家庭用では格闘ゲームが多い
・スマホゲームは少ない
という特徴があります。
これらを考慮すると、おおよそ4人に1人が「eスポーツ」に該当するタイトルのプレイ経験がある、と仮定できます。
これを現在の日本の人口(約1億2,600万人)に当てはめると、大体3,150万人に相当。
このことから、概算ではありますが、2018年度における日本のeスポーツ競技人口は、約3,000万人程度と推定可能です。
eスポーツは2010年ごろからメディアへの露出も増えており、格闘ゲームが一般的だった時代に比べて、競技人口は増える方向に推移しています。
この調子で、多くのプロが誕生すると、もっと盛り上がりそうですね。
eスポーツ競技人口の世界ランキングを紹介!日本は何位?
では、eスポーツの競技人口ランキングで、日本は世界で何位なのでしょうか?
やはり世界でも、eスポーツの正確な競技人口を表すデータはありません。
一番多い意見としては、「世界におけるeスポーツの競技人口は1億3,000万人」というものですが、誰がどのように調査したかはっきりしません。
そこで、「世界規模の大会に出場したプレイヤー数」を調べてみました。
大会に出場したプレイヤー数のランキング = 競技人口のランキング、というわけではありませんが、ある程度参考になると考えます。
国別 世界的な大会への出場プレイヤー数ランキング
順位 | 国名 | プレイヤー数 [人] |
1 | アメリカ | 11,182 |
2 | 中国 | 3,144 |
3 | 韓国 | 3,026 |
4 | ドイツ | 2,799 |
5 | フランス | 2,429 |
6 | ロシア | 2,376 |
7 | イギリス | 2,214 |
8 | スウェーデン | 2,115 |
9 | カナダ | 1,820 |
10 | ブラジル | 1,576 |
17 | 日本 | 702 |
世界的な大会に出場した経験のあるプレイヤー数ランキング(130位中)で、日本は17位という結果でした。
上位には入っていますが、10位以内の国に比べると、圧倒的に少ないですね。
ちなみに、やっぱりというか、1位はアメリカでした。
2位の中国にトリプルスコア以上の差をつけています。
そもそも国民の人口が多い点、そして多くの大会の開催地となっている点が強いといえます。
国民の人口という面では、中国ももちろん負けていません。
驚いたのは、韓国です。
アメリカ、中国に比べると国民の人口はかなり少ないですが、3位にまで食い込んでいます。
国を挙げて選手を応援する「eスポーツ大国」という側面が、大きく反映されていますね。
もちろん、このランキングは「大会に出場した人数」ですので、競技人口の結果は多少代わってくると思います。
たとえば、日本は国のサポートが十分でないため、大会に出たくても旅費などの関係で出場できない、というケースもあるかもしれません。
とはいえ、競技人口が多ければそれだけ大会にも出てくる、と考えれば、おおむね近い順位に落ち着くでしょう。
結局のところ、日本のeスポーツ競技人口は、少ない部類に入ってしまいます。
やはり、もっと国を挙げて応援できる制度が必要ですよね。
こうして色々と調査していると、ゲーム大国である日本が伸び悩んでいるのを見て、悔しい思いをしてしまいます。
日本人が、eスポーツでもっと活躍できるよう、積極的に応援していきたいと思います!
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eスポーツの競技人口まとめ
eスポーツの競技人口について考察しました。
正確なデータがないため、仮定や予測が多くなってしまったことをご容赦ください。
とはいえ、日本におけるeスポーツの競技人口が増えていることは確かです。
そして、世界的に見ると少ないのも、確かなことといえます。
最近はeスポーツ周りの環境を整える動きもあるため、今現在は「助走段階」であると、私は考えています。
2020年代には、世界的にeスポーツが認知される時代となるでしょう。
その時代に乗り遅れないよう、日本もしっかりと準備しておきたいですね。