1人で黙々とゲームしたい!と言うときにオススメなのが、『脱出ゲーム』です。
程よく頭を使いながら、難問が解けたときの爽快感はたまりませんよね!
特に、ストーリーが面白い作品だと、謎解きにも力が入ります。
そこで、2019年版のオススメ脱出ゲームをストーリー重視で10作品選んでみました。
このページの目次
【2019年PC版】ストーリーが面白いオススメの脱出ゲーム10選
『Portal』
引用:steam
まずは王道の『Portal(ポータル)』から紹介。
「steamの義務教育」とまで言われる本作は、システム、難易度、世界観、グラフィックとどれをとっても完璧な名作脱出ゲームです。
実験施設で目を覚ました主人公は、機械音声に従い「テスト」を受けることになります。
「テスト」の目的は何なのか?自分はなぜここにいるのか?など、序盤では全くわかりませんが、話を進めるうちに徐々に明らかに。
本作の最大の特徴は、主人公が使用する「ポータルガン」です。
この武器、殺傷能力はありませんが、壁などに2種のゲートを作成することが可能。
作った2つのゲート同士は繋がっているため、自由に行き来できるようになります。
これを利用し、「人が通れない壁の向こうに移動」「運動量を保存して大ジャンプ」など、様々な活用方法で「テスト」を切り抜けることに。
全体的に近未来感あふれるステージですが、隠し通路に入ると異様な空間が広がっていたり...。
もちろん、2作目もよくできた名作です。
どちらも600円で購入できるので、まだプレイしていないと言う人は、ぜひやってみてください!
『The Talos Principle』
引用:steam
続いての『The Talos Principle(タロスの原理)』は、『Portal』に少なからず影響を受けた作品と言えます。
主人公は近未来的なロボットですが、ステージは全体的に中世ヨーロッパを思わせるという、一見ミスマッチな世界観で描かれた本作。
このゲームの特徴は、なんといってもそのボリュームにあります。
チュートリアルを抜けると、一気に大量のステージにアクセスが可能。
初見では、「こんなにあるのかよ...」とうんざりしましたが、プレイしていくうちに夢中になり、「後これしか残ってない...」と少なく感じてしまうほど、のめりこむことになります。
本作は難易度が結構高く、かなり頭を悩ませるステージが多数登場。
しかしそれだけに、見事クリアできたときの感動はたまりません。
なお、本作はやりこみ要素や隠し要素がいくつも盛り込まれています。
『Portal 2』のラスボスなど、他作品のキャラが登場しますので、これらを探すのも楽しみの一つですね。
また、ストーリーや設定、物語の真実などについては、結構難しく語られています。
「クリアしたけど、結局何がいいたいのかわからなかった」と言う人も少なくないかもしれません。
そのあたりは、クリア後に考察サイトなどを見るとすっきりするはずです。
『MYST』
引用:steam
脱出ゲームの金字塔ともいえるのが、本作『MYSTシリーズ』です。
リリースされたのが1993年と、かなりの年代物ではありますが、いまだにファンが多い名作中の名作。
主人公はひょんなことから「本の中の世界」に閉じ込められてしまいます。
その不思議な世界で、数々の謎を解きながら、脱出を試みるというストーリー。
見たこともないような機器を直感や観察で理解し、適切に稼動させるという、想像力が求められます。
世界観も含めて非常に没頭できる作品ですが、登場人物が軒並み言葉足らずな上にケンカ腰なので、そこに少しイラッとさせられるかもしれません(笑)。
「もう少し丁寧に説明せーや!」って感じに。
5作目まで出ているので、シリーズ通してのボリュームは他の追随を許しません。
『The Turing Test』
引用:steam
『The Turing Test(チューリングテスト)』は、宇宙を舞台にした『Portal』ライクな脱出ゲームです。
...というか、このページで紹介しているゲームのほとんどは、どれも『Portal』っぽさを持ってるんですけどね。
宇宙開発中の主人公は、とある施設で知的生命体と思しき反応を検知します。
他のクルーは、そいつにやられてしまった可能性がある模様。
真実を確かめるため、施設のAIを頼りに、探索することになります。
本作は、「電源の吸収と供給」が可能なデバイスを使い、とあるところから電源を回収→出口の扉に電源を供給という行為を繰り返すシステム。
ただし、ステージが進むとこれらがどんどん複雑化してくるため、試行錯誤しながら進める必要があります。
難易度は中程度と言ったところでしょうか?
ストーリーも比較的わかりやすくとっつきやすい作品ですが、値段に対してややボリュームが少ないように感じるかもしれません。
『The Witness』
引用:steam
「一筆書き」を極限まで複雑にしたのが、『The Witness(ウィットネス)』です。
このゲームは、本当にただひたすら「一筆書き」をするゲームとなっています。
とはいえ、様々なルールやギミックがあり、例えば「指定の点を通る」というオーソドックスなものから、「通過した道で指定の形状を作る」「色の違うタイルを完全に分ける」など、いやと言うほど頭を使うことに。
トゥーン調のグラフィックのため、一見するとポップな世界観ですが、まるで唐突に石化したかのような人の石像や、ついさっきまで人がいたかのような痕跡があるなど、不気味な世界観を内包しています。
なお、本作の謎解きはひらめきやトライアンドエラー、なにより根気強さが重要になるため、かなり人を選ぶゲームです。
私も何度か挑戦していますが、どうしても突破できいない箇所などがあり、自主的にクリア(ギブアップ)してしまいました。
とはいえ、頭の体操にはこれ以上ないほどに適切なのかもしれませんね。
『Obduction』
引用:steam
『MYST』の製作者が、精神的な続編として開発したのが、『Obduction(オブダクション)』です。
"Obduction"とは、「地質学的なプレートの乗り上げ」という意味で使われる英語。
また、作品内容的には、"abduction"「宇宙人による誘拐」と引っ掛けてるんじゃないかなー、と勝手に思っています。
主人公は謎の光に包まれた後、全く知らない土地で目を覚まします。
そこは人が住んでいた形跡があり、メモや映像デバイスなどから、「地球とは異なる惑星」であることが判明。
その星の人々は、謎の光によって拉致された「元地球人」だったのです。
主人公は、その星で独自に発達した文明や謎の光を利用した転移装置を使用して、なんとか地球への帰還を目指す、というのが本作のストーリー。
本作において、光の拉致は人間だけを狙ったものではなく、タイトルにあるように「地層ごと」転送します。
このため世界観は、「大自然の真ん中にガソリンスタンド」、「岩場の中に近代の駅と電車」といった、不可思議な情景で描かれることに。
これらのミステリアスでアンバランスな光景が、美しいグラフィックで描かれているため、ただ歩いているだけで不安とワクワクを味わえるのが、本作の魅力と言えます。
このゲームも、「現実には存在しない科学技術」を駆使した謎解きを求められるため、攻略には想像力や観察力が必須です。
何箇所か、かなり気付きづらい、いやらしい部分があるものの、全体的な難易度としてはそこまで高くありません。
『Quern - Undying Thoughts』
引用:steam
『Quern - Undying Thoughts』は、世界観や見た目など、かなり『MYST』を意識したと思われる作品です。
石造りの家にレーザーが出る装置が設置されているなど、ミスマッチな建物などが似ています。
というか、脱出ゲームって結構そういうの多いですよね。
古風な家にハイテクな機器類みたいな...。
タイトルの意味は...「石臼-不屈の思考」って感じでしょうか?
私の翻訳センスに問題があるような気がしないでもないですが、大体こんなんでいいとおもいます(適当).
なお、本作は全体的に不親切な作りとなっており、例えば「電灯とその電源が視覚的に(コードなどで)繋がっていない」など、謎を解いてもどこが変わったかわかりづらい点などが挙げられます。
あと、個人的に「得体の知れない植物から意味のわからない薬品を調合する」など、あまりにも現実離れしすぎている点が残念に感じました。
『MYST』が好きで、多少の強引な設定やギミックも許せる、という方なら、グラフィックもきれいですしオススメできると思います。
『The Room』
引用:steam
スマホでも大人気の脱出ゲーム、『The Room(ルーム)』シリーズも紹介しましょう。
ギミックや世界観、グラフィックのきれいさなどで、最近の脱出ゲームでは飛びぬけてよくできたゲームと言えます。
主人公は、特別なモノクル(片メガネ)を譲り受けます。
このモノクル越しに物を見ると、隠された暗号や普通ではアクセスできないようなギミックにアプローチすることが可能。
つまり本作は、モノクルの着脱を切り替えることが、攻略の鍵となっています。
現在のところ4作目までリリースされており、シリーズを追うごとにフィールドのスケールが大きくなっている模様。
1作目は、ひたすら箱を開けていくだけだったんですけどね。
問題を解いたときの箱の動きや展開していく様子などは、かなりワクワクさせられます。
(箱の中から、どう考えても箱よりも大きいギミックが出現したりもしますが...)
各作品が500円前後なので、気軽にプレイできますね。
ただし、「steam」で購入すると日本語サポートされていませんので、ストーリーをきちんと理解したい、という英語の苦手な方は、スマホで日本語版を探したほうが懸命です。
謎解きと脱出だけなら、英語読めなくても全く問題ありませんが。
『Braid』
引用:steam
脱出ゲームとは少し違うかもしれませんが、パズル要素と言う意味で、『Braid(ブレイド)』をご紹介。
このゲームは、全体的に「マリオ」っぽい作りとなっています。
横スクロールで、パンチパーマの気持ち悪い敵を踏みつけながら進んでいきます。
本作の特徴は、主人公(プレイヤー)が好きなタイミングで「時間を戻せる」という点。
このため、パンチパーマに当たって死んでも、穴に落ちても、時間を戻せば失敗前からやり直すことができます。
これだけ聞くとアクションゲームのように聞こえるかもしれませんが、このギミックを使って謎解きをするのがメインです。
例えば、フィールドには「時間逆行」の影響を受けないオブジェクトがあります。
鍵のかかった扉が影響を受けない場合、鍵を使って扉を開ける→時間を戻すと鍵は手元に戻るが扉は開いたまま、となるわけですね。
そしてこのゲームは、最後の最後に、信じられないほどのどんでん返しが待っています!
初めてプレイしたときは、鳥肌が止まりませんでした。
この興奮を、ぜひ皆さんにも味わって欲しいです。
なお、アクション要素も強いため、純粋な謎解きが好きな方にはあまりオススメできません。
『Last day of June』
引用:steam
最後は、『Last day of June(ラストデイオブジューン)』。
本作も、「時間」をテーマにした謎解きゲームで、脱出とはやや趣が異なります。
主人公は、妻を失った男。
ある日彼は、妻が書いた絵画から、妻を亡くした当日にタイムスリップできることに気付きます。
このゲームの面白いところは、当日の「自分」ではなく、同じ街(村?)にすんでいた「住人」を操作するという点。
このため、遠まわしに死を回避する必要があります。
また、「バタフライエフェクト」が効いており、「直接の原因を排除したら、その影響で死に方が変わる」というシステムです。
ループ物のように、何度も過去に戻り、時には一度解決した原因を見直す必要もあります。
未プレイの方の為に詳細は書きませんが、エンディングが非常によくできたもの。
かなり感動させられてしまいました。
また、このエンディングは複数の解釈ができるため、プレイ後の考察も楽しいです。
自分の妻を救うため、主人公がどのような行動を取るのか、ぜひその目で確かめてみてください!