今、ゲーム業界ではオートチェス系のゲームが大流行しています。
そのため、パクリと言ったら聞こえは悪いですが、類似のゲームが複数の会社からリリース中。
そこでこの記事では、各社の「オートバトラー(Autobattler)」を比較紹介したいと思います!
TFT、チェスラッシュ、アンダーロードは何が違うのでしょうか?
このページの目次
- 1 オートチェスの類似(パクリ)ゲーム『オートバトラー』の比較紹介! 【Dota 2 MOD版オートチェス】
- 2 オートチェスの類似(パクリ)ゲーム『オートバトラー』の比較紹介! 【Drodo Studio 版オートチェス】
- 3 オートチェスの類似(パクリ)ゲーム『オートバトラー』の比較紹介! 【Dota Underlords(アンダーロード)】
- 4 オートチェスの類似(パクリ)ゲーム『オートバトラー』の比較紹介! 【Teamfight Tactics(TFT:チームファイトタクティクス)】
- 5 オートチェスの類似(パクリ)ゲーム『オートバトラー』の比較紹介! 【Chess Rush(チェスラッシュ)】
オートチェスの類似(パクリ)ゲーム『オートバトラー』の比較紹介!
【Dota 2 MOD版オートチェス】
引用:https://note.mu/saru_omg/n/n1d322a493974
まずは元祖ともいえる『Dota 2 MOD版オートチェス』から紹介。
このゲームは、『Dota 2』という人気MOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)のMODとして誕生しました。
MODというのは、簡単に言うと「公式が認めた改造ゲーム」のことです。
もともとはアクションストラテジー系のゲームだった『Dota 2』を、中国の「Drodo Studio」が改造によって戦略性の高い、全く別ジャンルのゲームとして公開しました。
斬新なゲームシステムは瞬く間に人気を呼び、今や「オートバトラー(Autobattler)」という新たなジャンルを生み出すに至ります。
元祖なだけあって多くのプレイヤーが最初にプレイした「オートバトラー」と言えますね。
ただし、MODということもあってか、「マッチが遅かったり、バグのような動きをする」、「ゲーム自体がやや重い」という課題を抱えています。
また、開発した「Drodo Studio」や運営している「Valve」が、後述する「オートバトラー」を個別にリリースしたため、今後のアップデートや大きな盛り上がりはあまり期待できそうにありません。
プレイ環境はPCのみで、プレイするためには「Steam」「Dota 2」「オートチェス」と複数のソフトをインストールする必要があります。
オートチェスの類似(パクリ)ゲーム『オートバトラー』の比較紹介!
【Drodo Studio 版オートチェス】
引用:twitter
『Drodo Stadio版オートチェス』は、元祖を開発した「Drodo Stadio」が、独自にリリースした「オートバトラー」です。
基本システムやシナジー、アイテムの効果等はほぼそのままに、ヒーローやアイテムのビジュアルおよび名称を『Dota 2』に依存せず、オリジナルで開発しています。
とはいえ、効果がほとんど同じなため、見た目も結構『Dota 2』に似ています。
スキルエフェクトといったグラフィックがやや荒く、棋士(プレイヤーキャラ)が絶妙にかわいくない(キモカワイイといえなくもない)など、個人的にはデザインがポップすぎる点が少し残念に感じています。
ただ、「オートバトラーの本家」であること、アイテムを合成することで戦略の幅が広がることなどから、私は1番好きです。
本家なだけあって、今後もヒーローやアイテムがどんどん追加していくことが予想できますしね!
本作はAndroid/iOSといったモバイル端末、および「エピックゲームズ」経由によるPC(近日公開)でのプレイが可能です。
オートチェスの類似(パクリ)ゲーム『オートバトラー』の比較紹介!
【Dota Underlords(アンダーロード)】
引用:ゲーム内画面
「Valve」が「Drodo Stadio」の許可を取り、スタンドアローンとして正式にリリースしたのが『Dota Underlords(アンダーロード)』です。
「steam」を経由したPCか、Android/iOSといったモバイル端末でプレイ可能。
キャラクターやアイテムは『Dota 2』のものを流用していますが、UIやシステムなどがMOD版とは結構違います。
例えば、アイテムを所持できるのは1体につき1個まで。
ただし、「オートバトラー」ではかなりめずらしく、1度渡したアイテムを回収し、他の駒に再配布させることができます。
このため、序盤から気にせずアイテムを使用することができるというわけです。
その他にも、従来のような戦闘で効果を発揮するアイテムのほかに、持っているだけで盤の対象キャラ全員に効果がある「パッシブアイテム」も実装。
これらのアイテムは、モブ戦終了時にランダムに表示される3つの中から1つを選択して取得します。
なお、シナジー効果はMOD版とは変わっているため、運用には注意が必要です。
例えば「ドルイド」の場合、場に2体出すと「戦闘中のみ、レベルの低いほうが1レベル上がる」というものなので、MOD版のように考えているとちょっとしたミスを招きます(招きました)。
オートチェスの類似(パクリ)ゲーム『オートバトラー』の比較紹介!
【Teamfight Tactics(TFT:チームファイトタクティクス)】
引用:https://jp.leagueoflegends.com/ja/news/game-updates/gameplay/teamfight-tactics
『Teamfight Tactics(TFT:チームファイトタクティクス)』は、MOBAにおける『Dota 2』の最大のライバル、『リーグオブレジェンズ(lol)』上でプレイが可能。
本作の大きな特徴は2つ。
まず、駒を配置できる場所がヘックス(六角形)に区切られていることです。
その他の作品はすべてスクウェア(四角形)なので、機械的な配置になってしまいます。
一方の『TFT』は、盤面が蜂の巣のように仕切られているので、「特定のキャラを少しだけ前に出す」といった、微妙な配置による戦略を打ち出すことが可能。
低ランクではそこまで意識しない配置も、上位になってくると非常に重要です。
おまけに本作は細かな配置ができるため、戦略面に大きく関わってきます。
2つ目の特徴は、「ドラフトピック」が可能である点。
他社の作品は駒の入手が完全にランダムとなっています。
しかし『TFT』は、残り体力の低いプレイヤーから順に、好きなチャンピオンを取得することが可能。
このため、負けていても逆転のチャンスが残っているんですよね。
しかも、このドラフトピックにラインナップされているチャンピオンは、どれもアイテムを1つ最初から装備しています。
このことから、目指すアイテムも加味してピックするという、高い戦略を求められます。
全体的に高難易度に仕上がった本作は、やや玄人向けというか、「より頭を使ってプレイしたい!」と言う人向けなのではないでしょうか?
今のところモバイル展開はしていませんが、ライバルに取り残されないよう、急いで開発しているのでは?と考えています。
オートチェスの類似(パクリ)ゲーム『オートバトラー』の比較紹介!
【Chess Rush(チェスラッシュ)】
引用:ゲーム内画面
『Chess Rush(チェスラッシュ)』は、世界最大級のゲーム会社である「テンセント」がリリースした「オートバトラー」です。
現状はAndroid/iOSでプレイが可能。
今回紹介した中ではグラフィックが特にきれいで、女性キャラなどもかなりかわいく仕上がっているのが魅力と言えます。
>>『Chess Rush(チェスラッシュ)』のシステムや特徴についてはコチラもチェック!
また、UIが非常に見やすいなど、可能な限りスムーズなプレイができるように開発したことがうかがえます。
基本的なシステムは「元祖」とほぼ同等ですが、「1体の駒が持てるアイテムは3つまで」「同アイテムを合成することでレベルアップさせ、上位効果を発動可能」など、アイテム周りにやや特徴を持たせていますね。
さらに大きな特徴として、1戦にかかる時間が短い「極速対決」を導入。
1プレイが40~50分ほどかかる「オートバトラー」ですが、ちょっとした時間にプレイしたい場合は、本作が有利です。
「テンセント」としては、株価の回復を狙った一手とも考えられる本作。
それだけに、今後のアップデートや盛り上がりに力を入れてくるのではないでしょうか?
「とにかくかわいいキャラやきれいなグラフィックでプレイしたい!」という人にはオススメのゲームです。