ゲームを探していると、「FPS」や「TPS」なんて言葉を耳にしますよね。
これらはどういう意味で、どのような違いがあるのでしょうか?
この記事ではFPSとTPSについて解説します。
それぞれのオススメ無料ゲームや、SPSについてもチェックしてみてください!
FPSとTPSってなに?どう違うの?
そもそも、「FPS」や「TPS」って、どういう意味なのでしょうか?
これらはそれぞれ、次の英語の略称です。
FPS:First Person Shooter
TPS:Third Person Shooter
日本語に訳すと、FPSが「一人称視点型シューティング」、TPSが「三人称視点型シューティング」となります。
この違いは、ざっくり言うと「画面に主人公が表示されているか」ということ。
FPSについて
細かく見ていきましょう。
まず、「一人称視点」について。
「一人称」は、英語の文法などで聞いたことがあるかもしれません。
具体的には、"I"や"Me"といった、「私」、すなわち話し手を指す表現ですね。
このことから、一人称視点型であるFPSは、「主人公の視点」でゲームが進行します。
そのため、ゲーム画面に表示されるのは主人公の目に映ったもののみ。
キャラの背後や、壁の向こう側見ることは(基本的には)できません。
また、主人公の顔を確認するには、鏡や水面といった、反射するものを見ない限りは映らないのです。
FPSのメリットは、ゲームへの没入感が段違いという点。
普段、我々が生活しているときと同じ視点でゲームが進行するため、主人公になりきってプレイすることができます。
また、銃の撃ち合いなどでは、相手との距離感を測りやすい、照準を合わせやすい、といった利点も。
このほか、主人公の顔が見えないことを利用し、小説でいう叙述トリックを使った謎解きゲームなども存在します。
※叙述トリック:「主人公が男だと思っていたが、実際は女だった」など、プレイヤーの想像を逆手にとった表現
TPSについて
引用:https://www.mikai.jp/entry/fortnite/craft
三人称視点であるTPSは、FPSとは対照的に、ゲーム画面に主人公(プレイヤー)が登場します。
映画のように、主人公の背後や上からカメラで撮影したような画面になるわけですね。
「三人称」を表現するために「神様視点」なんて言われ方をされることもあります。
このためプレイヤーは、主人公の後ろや主人公からは見えないはずの壁の向こうまで、視界に収めることが可能。
主人公の表情や装備をしっかりと見せたいときに使われる手法です。
TPSのメリットは、上で書いたように主人公の顔や状態を見ることができる点にあります。
FPSではわかりづらい、「ダメージを受けてつらそうな様子」を表現をすることが可能。
また対人ゲームでは、広い範囲を視野に収めることができるので、敵を見つけやすい、周囲の状況を把握しやすいといった利点があります。
SPSも存在する?
引用:YouTube
余談になりますが、「一人称」と「三人称」があるのなら、「二人称」はどうなの?って気になりますよね。
英語にするなら、SPS:Second Person Shooter(二人称視点型シューティング)といったところでしょうか。
二人称とは、英語でいうと"You"などの「あなた」を指します。
つまりSPSは、「他人の視点でシューティングをする」ということに。
...結構、複雑ですよね。
無理やり例を挙げるとするならば、『SIREN』というホラーゲームに、SPS要素があります。
このゲームは、屍人(しびと)と呼ばれるゾンビっぽい敵から逃げるゲームですが、「視界ジャック」という面白いシステムが導入されています。
「視界ジャック」は、主人公が屍人の視界を覗き見ることができる、というもの。
これを利用し、屍人がよそ見をしている間に前を通り抜ける、行動パターンを把握して対処する、といった攻略を要求されます。
屍人という「他人」の視界を画面に映すことから、『SIREN』はSPSに分類することができるかもしれません(そこそこ強引な解釈ですが...)。
しかし、このようにかなり難しい表現になるため、SPSがメインのゲームというのは、メジャーになるのが厳しそうです。
個人的には、協力プレイで謎解きをするゲームならなんとか実現できそうだとは思いますが。
FPSとTPSのオススメ無料ゲームを紹介!
引用:https://www.epicgames.com/fortnite/ja/chapter2
最後に、FPSとTPSのオススメ無料ゲームを紹介したいと思います。
FPSについては『Ironsight(アイアンサイト)』がオススメ。
2019年6月20日にリリースされたもので、まだかなり新しいゲームです。
『コールオブデューティー』や『バトルフィールド』といった硬派なFPSに似た作品で、現実に存在する武器を用いて戦います。
6 vs 6という少人数のチーム戦で、陣地の確保や爆弾の設置、キャプチャーザフラッグなど、様々なルールで遊べるのも特徴です。
TPSでオススメなのは、人気のバトルロイヤルゲーム『Fortnite(フォートナイト)』です。
ただの撃ち合いだけでなく、建築によって身を隠したりするなど、自ら有利な地形を作ることができる、面白いゲーム。
最後の一人になるために、宝箱をあさって武器を確保したり、ライバルを倒したりなど、やることは多くて忙しいですが、かなり夢中になってしまいます。
デュオ(2人)やスクアッド(4人)といったモードもあるため、友人と協力して優勝を目指すことも可能。
どちらも無料で入手およびプレイができるため、「試しに遊んでみたい」という方にはオススメの作品です。
なお、上で紹介したSPSライクな『SIREN』は、かなり怖いためオススメしませんw
そもそも、シューティングでもないですしね...。